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コミュニケーションスキルの上達のためには、「現場」で、「本物の患者」を相手にさまざまな経験を重ねていくことが必要ですが、学生の間は「本物の患者」に触れることはできません。そこで学生のうちから早い段階で「本物に近い」場面設定や「本物に近い」患者に触れることでより早くコミュニケーションスキルをより早く身につけることができないだろうかと考案されたのが「模擬患者」です。
トレーニング状況にある医療人(学生のことです)と「模擬患者」はある場面設定(臨床場面:シナリオが用意されています)の中で、会話のやり取りを行うことでコミュニケーション能力を身に付けていきます。「模擬患者」は「それらしい患者」を演じるのです。この役は先輩や学生同士などでもよいのかもしれませんが、より現実的な場面設定のもとに、現実的な患者役の「模擬患者」にご協力いただくことでより現実味のあるトレーニングができるのです。学生のうちに「模擬患者」に触れることにより、コミュニケーション能力を高め、実際の医療現場でその力を発揮してもらうのがこの試みの目的です。そしてこの「模擬患者」は課題別に標準化され、ばらつきのない医療面接の実現を目指しています(このため、「模擬患者」を近年「標準化された患者」という意味のStandardized Patient(SP)と呼ぶようになっています)。
医学生による医療面接の患者役
シナリオに沿って患者役を演じます
■医療におけるよりよいコミュニケーションをめざして
■医療面接トレーニングとOSCE
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